お客様が入酵後、
毎回ヌカの中に空気を送り込む作業をします。
スコップの先が桶の底につくまで深く挿して、
切り返していきます。
体重で硬くなったヌカをほぐし、
ヌカの中にいる菌に酸素がいきわたるように。
菌が元気に活動して、ヌカの温度が保たれるように。
ヌカが踏み固められてカチカチの時などは、
クーッ!手強い!
と、少し泣きそうになりながら、
全体重と渾身の力を込めてスコップを挿します。
息が切れます。
以前はよくアルミスコップがグニャリと折れました。
一昨年くらいに、
空気を送り込む時に使うスコップを変えたので、
それからは折れなくなりました。
と、書いたら、先ほど他の作業中に折れました。
自然の力だけで発熱し、
温度を保持し、良い状態を保つためには、
結構、かなり、手がかかります。
重労働で、体もあちこち痛みます。
でも、
良い状態のヌカに触れると幸せ。
お客様に喜んでいただけると幸せ。
菌子さん達の酸欠を防ぐために、
毎回コツコツ酸素をお届けしています。