父が亡くなった日。
葬儀の担当の方から、
遺影にする写真を選んでおいて下さい。
と、言われました。
写真を撮るのは好きなのに、撮られるのが苦手だった父。
まずい。写真ないよね。
父が何年も撮り貯めた写真。
趣味の山登りのものが多く、日付と場所別にきちんとアルバムに整理されていました。
意外と几帳面だったのね〜。
と感心しつつ、写真を出したり戻したり、出しっ放しにしたりして探しましたが、
風景の写真と母と友達の写真ばかりで、父のコレっという写真がない。
姉宅や親戚宅でも探してくれましたが、
若すぎたり、お酒を飲んだ後で顔が赤かったりしたので、
結局は母が気に入った、
ちょっとピントがズレているけれどギリギリ大丈夫。
と葬儀屋さんに言われた写真に落ち着きました。
いつも家にいるイメージだったけれど、
意外とお出かけをしていたことを知り、
父なりに色々と楽しんでいたことがわかって嬉しくなりました。
また、父と母の結婚式の時の写真が出てきて、
時の流れをしみじみと感じました。
悲しみと寝不足の働かない頭で
遺影どうする! どうする!
とバタつきましたが、父の意外な一面を知る良い機会となりました。
父21歳 若くてびっくりしちゃった。