先日、

ずっと行ってみたかった、

『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』

を体験してきました。

 

視覚障がい者のアテンドのもと、

真っ暗闇の中で

季節に応じた体験をする。

 

店主が体験したのは、

「真っ暗闇のクリスマスパーティー」

 

暗闇に入る前に、

アテンドしてくださる方から、

いくつかの注意事項がありました。

中でも印象に残っているのが、

 

自分の名前を言って、

積極的に話すこと。

コミュニケーションをとること。

暗闇の中では、

声がしない＝存在しない

という事になってしまう。

 

と、いう注意事項でした。

 

白杖を持ち、目を慣らしながら、

次第に暗闇の世界へ。

 

真っ暗闇といっても、

次第に目が慣れるだろう。

 

と、思っていた店主。

 

甘かった。

 

慣れない。全然、慣れない。

目を開けても閉じても、真っ暗。

いつまで経っても真っ暗闇。

 

部屋に入って数分経ったであろう頃。

 

まだ、

この暗闇の世界が続くのかと思うと、

言いようのない不安と、

早く解放されたいような気持ちがムクムク。

こっそり深呼吸して、

気持ちを落ち着けました。

 

真っ暗闇の中、

玄関を開け、

靴を脱いで、

白杖を手放して、

家に上がり、

壁やテーブル伝いに歩いて

壁の飾り付けを確認。

ウッドデッキに出て

クリスマスツリーに触り、

ハンドベルをみんなで鳴らす。

テーブルに座り、

ハサミやテープ、

マジックなどを使って

クリスマスカードを作る。

紅茶とお菓子を食べる。

 

真っ暗闇の中、

全神経を研ぎ澄まさないと

動けない。

声、音、風、匂い、人の気配、

温度、空気の動き、

手触り、足触り。

 

途中で、

思うように動けない事に

イライラしている自分に気付き、

この少しだけせっかちな性格を

反省しました。

 

初めは緊張していたのに、

終わる頃には次第にリラックスしており、

明るい所に出た時は、

 

ああ、見えるようになっちゃった。 

 

と、なんだか残念な気持ちになりました。

そして、

視覚から飛び込んでくる情報の多さに

クラクラしました。

 

アテンドしてくれる方や

一緒に参加している方々の声を

頼りに、

声を掛け合い協力して動いた数十分。

そのせいか、

初対面で、

ほんの数十分一緒に過ごしただけなのに、

なんだか離れ難く、

強い親近感を覚えました。

 

他にも、

普段、目が見えているおかげで、

人の行動を見て影響を受けていること、

そんなつもりはなくても、

常に人と比較して動いていること、

人の目や評価を気にしていること、

を自覚しました。

 

翌日、駅の構内でランチしながら、

一緒に参加した友達と

間取り図を書いてみたところ、

同じ空間に居たはずなのに、

微妙に違う。

 

店主

 

 

友達

 

友達の間取りがあってるっぽい。

 

数日経ってからも

いろいろ思うことがあって、

今もこの間取り図を見ながら、

店主がストーブだと思っていた物は、

棚に置かれた灯りだったのか。

と、気付きました。

明るさや光は、暖かさとしても、

感じることができるのだなぁ、

と、思ったところです。

 

感じる事、思うところが多くて、

まだ上手くまとまらないのですが、

なんか、すごくオススメ。

また、機会を作って、

体験しに行こう！と思っています。