子供のころ、
風邪のひきはじめや、喉が痛くなって声が出なくなったとき、
祖母か母が酢とはちみつをぬるま湯で溶いた飲み物を作ってくれました。
子供には、温まった酢の匂いが不快で、
母の膝の上で泣きながら嫌々飲みました。
飲まされるのは大体夕食の後で、それは楽しい一家団欒の時間。
泣きながら飲んでいる私を周りの大人たちが笑って見ており、
それが切なくてさらに泣きました。
その時、母が泣いている私のために、近くにあった紙に絵を描いてくれました。
その絵は泣いている私の顔でした。
慰めるために可愛い絵を描いてくれていると思っていた私は、さらに泣きました。
毎回、このような光景が繰り広げられていたわけではありませんが…。
まあ、子供のころの楽しい思い出です。
いつの間にか風邪をひいても出てこなくなった、酢とはちみつの飲み物。
先日、お客様と、
「お酢やはちみつの抗菌作用やビタミン、酵素、排毒作用を考えると理にかなっている。」
「いつの間にか、簡単に薬を飲むようになっちゃったんだよね。」
と、話しました。
まだ、酵素やデトックスなど知らなかった時代。
昔の人は感覚で体に良いこと悪いことがわかっていたんですよね。
凄いなぁ。尊敬します。
昔の人の知恵。
祖父母が私にしてくれたこと。
もっとしっかり覚えておけばよかった、と反省。
人間は、まだ、そんなに退化していないはず。
多くの情報に流されないで、
自分の頭できちんと考えて、
自分の感覚を大切に生活していくこと
が大事なのかもしれないな、と思います。
酵素風呂に入るようになってから、
すっかり風邪とは縁遠くなりました。
もし今度、喉がイガッとすることがあったら、
酢とはちみつのドリンクを作ってみようかな。
今なら、たぶん、泣かないで飲めると思います。